各種イベント・コンクール

わが家のリフォームコンクール (平成22年度)

ゆとりある住まいづくりにつながる住宅リフォームの普及・促進を図るため、リフォーム工事の水準向上に寄与し、今後の増改築の参考となる優秀な事例を表彰しています。

すまいる愛知賞  
愛知県知事賞想いが家族を繋ぐ<設計者>
濱田 修/(株)濱田建築事務所
名古屋市長賞80年の歴史を紡ぐ家<設計者>
眞木 啓彰/MA設計室
(独)住宅金融支援機構
東海支店長賞
大切に守られてきた家<設計者>
海野 崇/(株)戸田工務店
(独)都市再生機構
中部支社長賞
小さな家の大空間・・・みんなで「リフォーム」みんなが集う「わが家」<設計者>
牧野 正/牧野建設(株)一級建築士事務所
愛知県住宅供給公社
理事長賞
めざめる築40年の建売住宅<設計者・施工者・建築主>
藤吉 聡/(有)藤吉建築設計事務所
名古屋市住宅供給公社
理事長賞
Reform Diary<設計者>
徳田 統也/(株)中建築設計事務所
特別賞
梶浦 博昭
大場 議正
三村 卓也・松岡 志寿子・中島 賢二
入選
武山 雅和/パナホーム(株)名古屋支社
増岡 修司/積和不動産中部(株) MASTリフォーム事業部
(株)INTERLUDE

講評

審査委員長 小川 正光(愛知教育大学教授)

 今年度は、応募数が増加しました。しかも、雰囲気をよくとらえた写真・図面の工夫による表現のレベルが向上し、照明・家具などインテリアの質も高くなり、居室間の結合方法や階段下も有効に使うなどプラニングにも見るべき点が多く、どの作品も高い水準に達していたため、審査には長い時間を要しました。

 従前の住宅が備えていた価値を、家族の視点と社会的な住宅ストックという視点から見つめ、現在の構造・設備・プラニングを加えて改善し、発展的に引き継いでいる作品と、社会の動向を見据え、これから増加すると考えられるリフォームに意欲的に挑戦し、新しい提案を行った作品が、高く評価されました。

 作品の特徴を見ていくと、第1に、古民家の再生を行った作品数が多く、レベルも高かった点があげられます。耐震性の向上、太い梁を見せた味のある意匠が注目されました。旧い家で使われていた懐かしいガラス・建具・古材などの再利用は、リサイクルの点からも評価されることです。

 第2に、二世帯住宅や高齢者対応を追求した作品も一定数を占めていました。使いやすい住宅に改善され、世代間の距離の取り方・設備・バリアフリーなどの計画手法は定着したと考えられます。

 第3に、社会の閉塞化を打開しようとする新しい提案が多く出てきたことです。小規模な建て売り住宅は、従来は建て替えられるのが一般的でした。これに居室の一体化・トップライトなどの工夫を加えて密度の高い室内空間を実現させた作品は、見落とされている可能性に気付かせてくれました。また、店舗・事務所を住宅に更新するなど、用途の壁を超えたリフォームは、どんな建物のストックでも活用可能なことを示しています。さらに、賃貸住宅の空家増に対し、仕事用のスペースを併設した住宅の提案には、今後の需要が見込まれます。これらの、現状の問題を捉え直し、着実に改善しようとする動きは、大いに期待されます。

参考

対象 

愛知県内で平成20年2月から平成23年1月までの間に工事の完了した、住宅のリフォーム(増築、改築、模様替えなど居住環境の改善のために行った工事)

応募資格 
住宅のリフォーム工事の設計者、施工者または建築主(連名も可)
応募点数 
56点
審査委員(敬称略) 
委員長小川 正光愛知教育大学教授
委 員近藤 万記子(社)愛知建築士会女性委員会委員長
朝岡 市郎(社)愛知県建築士事務所協会会長
高橋 啓子愛知江南短期大学非常勤講師
石原 敏行ハウジング&リフォームあいち2011特別委員会委員長
中野 祥司愛知県建設団体協議会愛知県建設組合連合技術部長
宮田 直子インテリアコーディネーター

歴代受賞一覧

ページの先頭へ戻る