わが家のリフォームコンクール (平成28年度)
すまいる愛知賞
名古屋市長賞
瑞穂のリノベーション
[設計者]
海藤 洋、薮下 恵理(㈱建築士事務所 エクリアーキテクツ)
テーマ:ずれながら重なる、いくつもの居場所
概要:「とにかく広々と生活したい」というご要望とは裏腹に、リノベーションには不向きとされる壁式構造であった。面積は122㎡と拾い物の撤去できない壁と低く垂れ下がる梁に囲まれた個室が連なっていた。そこで、大空間は作れなくても、いくつもの性質の異なる空間をパーソナルなボリュームで連ねることで、居場所をいくつも作り広々と過ごすことができる住宅を作る事にした。
講評:審査委員 安藤 春久
構造上の制約が多い壁式コンクリート造のリフォーム案であるが、その特徴とも言えるフレームをうまく生かした空間構成で計画がされ、同様な構造形式での改修の参考ともなる評価の高い作品である。
また、エントランスをダイニングルームに張り出す事で、開放感のある空間になっている事や、減築ではないが居室を無くしてインナーバルコニーを設けた事も、この案の特徴ともなっている。今後、まだ幼いと思われる子供さん達が成長するとともに、楽しい生活がここから始まるような気がする好感の持てる良い作品になっている。