わが家のリフォームコンクール （平成29年度）
すまいる愛知賞
名古屋市長賞
Ｗのリノベーション
[設計者]
野﨑 亮一（のざき設計）
テーマ：奥行き間隔にて生まれる住まいの居心地
概要：2間間口の3階建て軽量鉄骨造の住宅であった為、部屋の広さ感覚には限度を感じました。そこで一般的な空間の視覚的広さではなく、空間の奥行きによる感覚的広がりを持たせることにしました。間仕切壁だった部分の鉄骨筋交いを化粧としてあらわし、通り土間のような水平方向の奥行きを造り、分離されていた1階と2階の空間を階段によってゆるやかにつなぎ、垂直方向にも奥行きを感じられるようにしました。どこか長屋のような「ゆるやかにつながっている住まい」となったと思います。
講評：審査委員 青木 正樹
名古屋市内に建つ、間口の狭い敷地の３階建て住宅を少しでも広く暮らそうという意欲的なリノベーションとなっている。廊下を部屋に取り込み、間仕切りを減らし、壁を破って筋かいなどの構造体を表すなど工夫している。内装も統一されていて一体感がある。キッチン廻りの収納に扉がなく広さを感じる要素となっている。本棚も本の後ろから採光がとれて明るい。収納については暮らし方に若干工夫が必要であろう。３階の写真が無いが、家族が仲良く集まるような暮らしが見える、そんな住まいになったと思う。