安心への5つの備えとプラス1のある家
ゆとりある住まいとは
文:笠嶋 泰(大同大学名誉教授)
日本の住宅の大きさは、アメリカには及びませんが、イギリス、フランス、ドイツなどと既に肩を並べるほどになっています。
また、最近まで家族人数に応じた個室のある住宅を持つことが日本の住宅の目標とされてきましたが、この目標も多くの住まいで既に一般的になりつつあります。
今日では、それぞれの家族がそれぞれの家族らしく暮らし、その住まいもその家族らしいものが求められる「ゆとりある住まい」が求められています。
しかしこの豊かさとは裏腹に、大地震や室内環境汚染、さらに、住宅への不法侵入などの物騒なニュースが新聞を賑わせています。「安心」に対する備えが不十分な状態では、落ち着いた「ゆとりある暮らし」ができません。
このことを踏まえ、具体的な「安心」に対する基本的な備えとして、①「 地震に強い家」、②「ドロボウに強い家」、③「環境にやさしい家」、④「人にやさしい家」、⑤「長く使い続けられる家」の5つを本書で紹介し、この5項目に加え、それぞれの家族がそれぞれの家族らしく暮らす参考例として⑥「 プラス1のある家」をウェブ上で紹介します。是非参考にして「ゆとりある住まい」を楽しんで下さい。